熊でもわかるテクニカル分析 移動平均線

FX基礎講座

テクニカル分析にはさまざまな種類がありますが、最も一般的で人気のある分析方法として移動平均線が挙げられます。

移動平均線は数値で現れるため、見やすく誰が見ても同じ結論になるという点から人気があるのだと考えています。

他のテクニカル指標にも応用されていたりしますので、始めのうちに押さえておくとこの後の学習が捗ります。

移動平均線とは

移動平均線とは、ある一定期間の平均価格を線でつないで結んだもので、トレンドの方向などを見るために利用します。

主な使い方としては、次のようなものがあります。

  • 移動平均線の傾きから相場のトレンドを捉えやすくする
  • 移動平均線と現在のレートとの位置関係から相場の動きを予測する
  • 期間が違う複数の移動平均線を組み合わせて、相場のトレンドを見極める

どの期間を見ればいいの?

絶対にこの期間で見るべきというというものはありませんが、しいて言うのであればみんなが見ているものを見るというのがおすすめです。

それは多くの人が参考にしているということはそれだけ相場の動向に近いものになるためです。

一般に期間設定は「5」や「21」が人気です。

これは、1週間でみたとき、土日は為替市場が動いていませんので、7日間の内の5日が営業日となるからです。
同じように1ヶ月であれば、およそ21日がこの期間に該当します。

ひとまず慣れるまでは 「5」や「21」の期間で見てみるといいと思います。

移動平均線の種類

ひとくちに移動平均線と言っても 計算方法の違いから いくつかの種類がありますが、主に投資家が使用する2に焦点を当てて解説します。

単純移動平均線(SMA)

単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)はその名の通り、期間内のレートを単純に平均したもので、一般に移動平均線と言うとSMAを指します。

例えば、10期間のSMAであれば、過去10本の終値を合計し10で割った数字を線でつないだものです。単に平均値を取るため過去と現在の終値は同じように扱われます。

形成される線はなめらかで、とても分かりやすいです。しかし直近の値動きに対する反応はにぶく、初動は遅れがちになります。

トレンドの方向性は分かりやすく、トレンドの転換は分かりづらい指標になります。

指数平滑移動平均線(EMA)

指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)はSMAより直近の値動きを重視する移動平均線です。

SMAは直近の値動きに対する反応が鈍いため、トレンド転換後、新しいトレンドが発生したことを示すシグナルを発するのが遅いといった欠点があります。この問題を改善すべく考え出されました。

計算方法は省きますが、直近の値を重視するため値動きへの反応が早く、しっかりと値動きについていきます。しかしその分ブレも大きくなるため、だまされないように注意が必要です。

SMAとは反対にトレンドの方向性は分かりづらく、トレンドの転換は分かりやすい指標になります。

SMAとEMAはどっちがいいの?

これに関しては、一概にどちらがいいとは言えません。

トレードスタイルによって変わってくるものであり、どちらにも長所短所がありますので、どちらも使いこなせるようになるのが理想です。

ちなみに余談ではありますが、私はSMAを応用したボリンジャーバンドと呼ばれる指標とEMAを組み合わせて使用しています。

移動平均線を利用した手法

最後に移動平均線を利用したトレード手法を紹介します。

移動平均線の最大の売買シグナルと言われる、期間の異なる2本の移動平均線を使ってトレンドの発生のタイミングを見つける手法、ゴールデンクロスとデッドクロスです。

下の図の黄色い矢印がゴールデンクロス、赤い矢印がデッドクロスです。

ゴールデンクロスは買いのシグナル、デッドクロスは売りのシグナルと言われています。

なお、赤と青の曲線が移動平均線で、赤のほうが期間設定が短く青はそれより長い期間設定です。

短い期間側が長い期間側を下からクロスしたタイミングがゴールデンクロス、反対に上からクロスしたタイミングがデッドクロスとなります。

非常に分かりやすいため人気の手法ですが、騙されることも多いため注意が必要です。

コメント

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