熊でもわかるテクニカル分析 ボリンジャーバンド

FX基礎講座

今回もやや数学チックな話です。分析となるとどうしても数学的な部分が必要になってしまいますね。

でも大丈夫です。今回も実際の小難しい計算はFX会社のチャートの機能でやってくれます。ひとまず、我々は仕組みと使い方を覚えればいいのです。

それではざっくり解説していきます。

ボリンジャーバンドってなに?

ボリンジャーバンドとは、米国人投資家のジョン・ボリンジャーが考案したインジケーターで、統計学に基づいたテクニカル指標です。

統計学の標準偏差と正規分布の考え方を移動平均線と組み合わせて、今の為替レートが平均値からどれだけ離れているのかを見えるようにしてくれます。

統計学と聞くとどうも難しそうに見えますが、使って見ると視覚的に分かりやすくてそんなにややこしいものではないです。

ボリンジャーバンドを表示させた様子が次の図です。

移動平均線を基準に上下の両側にも線があると思いますが、これがボリンジャーバンドです。

ボリンジャーバンドを使うと、統計学上、ある一定の確率でこのバンドの範囲内に為替レートの変動が収まるという指標を見ることができます。

どうゆう仕組みなの?

ボリンジャーバンドの仕組みを知るには、まず統計学の標準偏差というものを知る必要があります。

標準偏差とは、簡単に言うと平均値からどの程度ばらつきがあるか、散らばり具合を表す数値です。ボリンジャーバンドで見ると移動平均線(SMA)からどれだけ離れているかということですね。

標準偏差の単位には σ(シグマ)が使われるため、ボリンジャーバンドで表示する単位も 1σ、2σ などと言います。

上のボリンジャーバンドの線を +1σ、+2σ、下のボリンジャーバンドの線を -1σ、-2σ と言います。

FXで用いる分にはたいてい ±2σ までしか使いませんので、それだけ覚えておけば大丈夫です。

このシグマの見方ですが、小難しい計算は取っ払って答えだけ言うと次のようになります。

±1σに収まる確率 = 68.3%
±2σに収まる確率 = 95.4%

ボリンジャーバンドを表示する際に標準偏差を設定できます。

つまりは、1σと設定すると線の範囲内に68.3%の確率で収まり、2σと設定すると線の範囲内に95.4%の確率で収まるという範囲を表示できるということです。

どうやって使うの?

このボリンジャーバンドは為替レートの変動の予測される範囲が見えるため、勘違いしやすいのですが、反発狙い(逆張り)で使うというものではありません。

トレンドの発生、もしくはトレンドの継続を判断する指標として用いて、順張りする際に利用します。

次の図を見てもらうと分かりやすいかと思いますが、移動平均線からの乖離はトレンドの方向に偏っていることが分かると思います。

そのため、+1σまたは+2σ を上回ったら買い、-1σまたは-2σ を下回ったら売りといった判断要素として用いるものとなります。

例えば、フラッグを抜けて±1σを抜けたらエントリーなどのように使うと効果的だと思います。

また、ボリンジャーバンドの上下の範囲はトレンドが発生すると大きく開き、トレンドが収縮またはレンジ相場などになると小さくなるという特性がありますので、環境認識にも利用することができます。

ボリンジャーバンドの注意点

お決まりの注意点ですが、ボリンジャーバンドも単体で使用する場合は過信しないようにしましょう。

フィボナッチ・リトレースメントと組み合わせて環境認識したり、上の例で出したようにフラッグなどのチャートパターンと合わせてエントリーポイントを決めたりといった、組み合わせでの使い方を考えていきましょう。

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